グッピーの習性

グッピーはかなり温厚で、臆病な生き物でもあります。

グッピーは熱帯魚ですので、水温20℃以上、だいたい23℃~26℃くらいが最も活発に活動します。

繁殖力は熱帯魚の中でもトップクラスですね。個体差もありますが、だいたい1度に20尾以上は生みます。

またオスは常にメスを追いかけているのが普通ですね。エサを食べるときくらいしか、メスから離れません。

グッピーはメスをめぐってオス同士が争わないですね。他の魚ではちょっと考えられないくらい、おとなしい魚です。

 

またグッピーは生まれてきた稚魚を食べる習性があります。

特にオスはその傾向が強く、生まれてくる稚魚をドンドン食べようとするので、稚魚は親魚と隔離しないと大部分が食べられてしまいますね。

逆にメスはやや稚魚を食べるのをこらえようとする場合が多いですが、空腹時はやはり食べようとします。

 

個体によっては縄張り意識を持つものもいるらしく、他のグッピーのヒレをかじる場合があるようですが、60cm水槽などの広めの環境では起こりにくいと思います。

全体的には温厚で、他の魚を攻撃することはあまりありません。

 

またかなり臆病な性格で、グッピーを別の水槽へ移すと、環境が変わるせいかしばらくの間は水槽の隅でビクビクしていることが非常に多いです。しかし長くても1週間程度で慣れてくれます。

グッピーは他の魚と同様にエラ呼吸をするので、水槽にはブクブクかスポンジフィルターなどでエアレーションして水中の酸素濃度が高い状態にしてください。

ただし極端に飼育数が少ない場合は、無くても平気です。

 

またグッピーには外部フィルターや上部フィルターも有効です。

水槽内に多少水流があった方が濾過の面でも有効です。水槽に多めに飼いたい場合は必須になりそうです。

一つの水槽内に、オスよりもメスの方が極端に少ない環境は避けましょう。

メスがオスに追い回されるので、かなり体力を消耗してしまいます。オスとメスが同じ数か、メスの方が多い環境が望ましいですね。

 

グッピーは卵胎生の魚です。

熱帯魚の多くは卵を体の外に出して受精しますが、グッピーは卵胎生(らんたいせい)といって、メスがお腹の中で卵を受精させ、そのまま体内で孵化させて、稚魚が胎内で生まれて数日経ってから産みます。

なので生まれたばかりの稚魚はヨークサック(栄養袋)が小さいか、取れた状態で生まれてきます。

卵から孵化して3日程度経った状態なので、すぐに泳げる個体がほとんどですね。また人工のエサでもすぐに食べるので非常に育て易い魚です。

 

できれば、グッピーの稚魚にはブラインシュリンプを与えるのが理想的です。成長スピードが全く違いますし、食い付きが本当に違います。

大きくて綺麗なグッピーに育てたいなら、湧かす手間はかかりますがブラインシュリンプは必需品ですね。これも慣れると簡単に湧かせられます。経験が大事といえそうです。

 

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水温には敏感なので注意。

大きめの水槽なら非常に簡単に飼えますが、30cm水槽より小さいような、小型の水槽ですと飼育が難しいと思います。

どんな魚も水質・水温の急な変化には弱いですので、水換えはゆっくりと行ってください。

 

グッピーは弱アルカリ性の水を好みます。phは7~8程度で問題ないです。水道水がph7.3程度(地域による)なので、飼育に適した水になります。

また水質の悪化には比較的強いですね。多少水が汚れていても元気ですが、定期的な水換えをオススメします。

 

種類は極めて豊富です。

グッピーは色や形によって名称が異なります。有名なのはやはり「ドイツイエロータキシード」や「ブルーグラス」、「フルレッド」あたりでしょうか。

交配すると、両親から特徴を半分ずつ持った個体が生まれてきます。なので、水槽内はオスもメスも同じ品種で飼いましょう。

もし違う品種同士で飼うと、それぞれの特徴を半々に持った個体が生まれ、結果的にあまり綺麗でない個体が生まれ易いです。MIXグッピーがこれにあたります。

 

またブルーグラスの場合、遺伝の関係で両親がブルーグラスでも、子供はレッドグラス、ブラオ、ブルーグラスと3種類生まれます。

遺伝がちょっとややこしいのがグッピーの特徴でもありますね。

 

なお他の魚でもそうですが、グッピーは弱ると少し体の色が薄くなります。飼育水が汚い・ストレスなどが原因でもなるようです。もちろん元気になると色も直ります。

 

「アルビノは目が見えない」はウソ

グッピーにもアルビノ品種が複数あります。ウチではR.R.E.Aフルレッドを飼育しています。

ネット上では、「アルビノは目が見えないから飼育が難しい」などといわれていますが、そんな事はありません。しっかり見えてます。

目でエサを普通に見つけていますし、エサやりの際にも他のグッピー同様、素早く水面近くに上がってきます。確実に「見えて」いますね。

 

「値段の高い品種」はやや繁殖数が少ないです

グッピーでも、品種によって値段はかなり違います。その中でも、値段の高い品種は全体的に稚魚が落ちやすく、沢山生まれても成魚になる個体はやや少ないですね。

もちろん成体のグッピーは充分丈夫なのですが、稚魚は結構簡単に死にます。(魚の場合は「落ちる」といいます。)

 

高い品種は、お店で売られているペアは血が濃い場合が多いようで、生まれてくる稚魚は虚弱な個体が一定数います。

それでも、なるべく沢山産ませる事で成魚になる数も増えますので、増やしたいならとにかく沢山交配させるのが良いですね。

 

グッピーは、かなり飢えに強い魚です。

グッピーは飢えにも強いです。経験上、最大1週間はエサ無しでも生きられます。本来は成長を考えると毎日エサをあげるのが良いですが、出張などで家を何日も空けていても大丈夫です。

その分成長は遅くなりますが、何日もエサの無い日があっても平気です。むしろ、消化器官が休められるので、体調の回復や免疫力の増加などのメリットもあるといえますね。

 

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